超高齢化社会

先日のニュースで、70歳代の男性が90歳代の女性から財布を盗み窃盗で逮捕されたと言う記事を目にした。

法務省発行の2017年版犯罪白書では、2万467人の刑務所入所者のうち、おおよそ2千人超を高齢者が占めているとの公表があった。

昨今の高齢者による痛ましい交通事故も多く、いよいよ日本の超高齢化社会が本気を出してきた感がある。

老いは誰にでも訪れる自然の摂理であまねく生物は逃れられない。

問題は人間の頭が良すぎることでその自然の摂理をねじ曲げてしまえるだけの技術を持ってしまったことだろう。

確かに生命といつのは尊く、それだけで偉大なものだが、それは終わりがあるからこその尊さであるとも言える。

(だからと言ってお亡くなりになった方や大切な人を喪失した方に「仕方がないよね」などと無神経極まりないことを言うつもりはないが)

尊く、偉大な命であればこそ、その終わりは尊いまま、偉大なままで終わりたい。

晩年を犯罪で汚すとは持っての他だ。