男女共存

相変わらず朝の通勤ラッシュはこの国の代名詞となっている。

つい先日は都知事が音頭をとって時差通勤なんていう呼び掛けをしても何も変わらず、プレミアムフライデーの惨状には目を覆うばかりだ。

そもそも痴漢などという行為自体はれっきとした犯罪で同性としても許しがたい、卑怯卑劣で低俗な行為であることは今さら言うまでも無いが、過去には痴漢冤罪の被害に遭った方々も非常に多く、鉄道各社においては根本的な問題解決の一手が急務だ。

そもそも鉄道各社が導入している女性専用車両には法的強制力が無い。当然だ。これを法律で明確にするということはその先に待つのは「性差別」以外の何物でもないならだ。

様々なアイデンティティが認められる昨今、仮にゲイの人が女性専用車両に乗車することに対して鉄道各社や女性専用車両利用者はどの様に考えておられるのだろうか。

または、性同一性障害の人が女性専用車両を利用する場合においてはどう対処されるつもりなのであろうか。

「ゲイの人や同姓の人は痴漢犯罪を犯さないから乗車可」というのであれば、その証明はどの様に行うのか。

一人一人、首から自身のジェンダーを公式に証明するものを提示しなくてはならないのだとするとそれこそ全くの性差別ではないだろうか。

無論、この手の議論を熟考もしないで今回の記事のように通勤ラッシュの電車を遅延させ、多くの人に迷惑をかける粗野な行動は不届き千万であることには間違いない。

間違いはないのだが、短絡的に元の鞘に戻るようなことはしないでもう少し深く議論をするべきだと思う。

 

 

 


女性専用車両に男性数人が乗り込みトラブル。通勤ラッシュ時の千代田線が12分遅れる


女性専用車両に男性数人が乗り込みトラブル。通勤ラッシュ時の千代田線が12分遅れる