ビックデータはビックリデータ
2017年7月に厚労省が発表した日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳だそうだ。
これは世界では第二位の平均寿命で相変わらずのご長寿国家っぷりを発揮している。
医療技術の進歩と健康促進政策の恩恵を受けているのか、長く生かされて国に搾取されているのか微妙なところではあるが、いずれにしても「生きている」ということは何物にも替えがたい価値である。
ITの世界ではデータ解析の技術が進み (データベースの処理速度だけではなくデータ通信の回線速度の向上もその一翼を担っているのだろうが) 今やあらゆるデータが解析され、人々の生活に役立っている。
データ解析自体は人間よりも遥かに精密な機械がやってくれるのだろうが、その精密な機械にデータをインプットするのは人間でなのである。
いかに正確無比な計算が出来る機械があってもそれを使う人間のリテラシーが伴わないと誤った解析が行われ、誤った結果がアウトプットされ、誤った判断がされ、誤った対策がうたれる。
ゴミ箱の中をいくらかき回してもそこから出てくるのはゴミ以外のなにものでもない。
日本の人口推移から見るとそう遠くない未来に正確無比な機械を扱う人間の平均年齢は上がるだろう。
その時、精密な機械が高性能なゴミ箱にならないように今の我々に何が出来るだろう。