外資系

企業の在り方、up or out 。

今時の IT エンジニアと称するサラリーマンは外資系企業からのヘッドハントが多いらしい。

多くはよく名前を聞くメーカーへのお誘いを受けるそうで、年収も軒並み上昇するようだ。

筆者の知人で IT エンジニアと称する方もご多分に漏れずとあるサービス経由で外資系企業へ移籍したうちの一人である。

外資系に転職することになった。年収上がるし、社会的信用度も高くなるし、泣かず飛ばずの日本の中小企業で燻っているより人生が開けたよ。」

こう言っていた件の知人は3カ月後にその社会的信用度が高い、泣かず飛ばずの日本の中小企業よりランクが上の外資系企業を退職して現在病気療養中だ。

病原菌の名は「文化の違い」で、発祥起因は「壮絶なパワハラ」のらしい。

そして今回の記事。

確かに働くということは生産活動であるべきで、そこには明確な成果が求められるべきである。

そしてそれにこそ働く意義や働き甲斐というものがあるはずだ。

 

ただし。

成果には短期的成果と中長期的成果が存在し、その設定には自己の現在のレベルと越えるべきハードル、そしてその先に到達しているレベルが伴わなければならない。

そうでなければ顧客も労働者も経営者も株主もおよそ考え付く全てのステークホルダーにとって不幸にしかならない。

外資系企業の up or out も大いに結構だが、二者択一の選択肢以外の選択肢が必要だと思ってしまうのは自分がまだまだ日本人だからだろうか。

 

 


産業医が明かす「外資系企業で働く人のメンタル事情」ホントのところ(武神 健之) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)