注意喚起!車内に閉じ込められた場合の対策

生来、幸いにも大雪や台風などといった自然災害が比較的少ない場所で生活している。

雪国の雪掻きの辛さも台風が発生する度に避難勧告が出る辛さもあまり身近に感じないながらも、支援募金があれば財布を逆さに降って出来るだけの募金を行うよう心がけているし、ニュースで報じられる度に被災者の皆さんにお見舞いの気持ちを持っている。

今回の福井県の大雪被害に関しては著名なYouTuberの方が続報を報じており、自然の猛威の前に人間の限界と無力さを感じる。

 

翻って今回の記事。

率直で暴論であることは十分に自覚しつつも敢えて言わせてもらうと、これは「人災」である。

警察はよろず屋ではない。それは分かっている。

混乱に乗じて不逞の輩が悪さをした場合の対処に重きを置くのも方針としては理解出来る。

だが、今回は明確な災害時下なのである。

言わずもがな、日本は自然災害と長くお付き合いしてきた国であることは、これまでその対応の最前線で身命賭して関わってきた警察が最も理解しているはずなのに、官の横連携の希薄さか、または取り次いだ担当者の危機意識の欠如か、痛ましい結果となってしまった。

人の命は何物にも変え難く、唯一無二の物である。

失われればもう二度と戻らない世界にひとつしかない絶対の宝なのだ。

それを失って今、福井県警のコメントに違和感と憤りを禁じ得ない。

民間企業では重大な瑕疵が発生した場合、ステークホルダーに対して原因と対策を報告する。そして、納得がいくまで議論を重ね (多くの日本的企業はここで瑕疵担保責任者に対して幼稚、かつ異様な虐めを展開するが) 再発防止策を打ち立て実行する。

安易な体制批判は望むべくも無いが、あまりにも他人事で、またあまりにも無責任極まるコメントと言わざるを得ない。

唯一無二の、絶対の宝という高過ぎる代償と引き換えに福井県警はどの様な対策を講じるのか、また原因究明の過程とその結果、どこにそして誰に責任があるのか、被害者のご家族と被災者たる福井県民の皆さん、そして国民に対して明確にすべきだ。

個人攻撃をする気は全く無いが、それこそが今回の人災に対する真摯な対応なのだ。

 

亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りしつつ、最後にJAFのサイトから一酸化炭素中毒に対するリンクを貼っておく。

http://qa.jaf.or.jp/trouble/prevent/14.htm

 

 


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