おいしいお米はAIで。
AIによる受付、AIによるビジネスマッチング、AIによる代替え医療、そしてついにAIによる稲作ときた。
AIによる業務効率化が推進されているのと比例して、「AIに仕事を奪われる!」などという記事も多く目にするようになって久しい。
思うに、究極的にはAIに絶対に奪われない仕事など存在せず、仕事がただのオペレーション化している者はほぼ全員、仕事を奪われると思っていい。
働くということが、決まりきった (計算された) 成果しか出さないような働きをしている人はAIだけでなく、いずれは自分より安価な労働力に取って変わられるだけの話だ。
阪急グループ総帥の故小林一三氏がこんなことを言っている。
「下足番を命じられたら日本一の下足番となれ。そうすれば誰も君を下足番にはしておかん。」
つまり、仕事をただのルーティーンと捉えるのか、創意工夫を重ねてその仕事の第一人者となるまで極めるのか、どちらの心持ちで仕事をするかによって自分の代替えに仕事を取られてしまうのか、そうでないのかが決まるのだ。
AIに仕事を取られない方法とは、自らに貯めた経験と知恵 (敢えて言うが知識ではない) を活かし続けることである。
誰にも追い付けない、AIにも決して追い付けないほどの圧倒的な知見を持つことが大切なのだ。
そのためには今の自分の視点だけでは足りない。他業種から自分の仕事を見た時にどのように見えるかに考えを巡らせることも重要だ。
では、そのためにはどうすれば良いか。
それは多くの人と出会い、多くの知見を得ることだ。
皮肉にもAIに打ち勝つ有効な手段は人と人との結び付きをより多く、より強くすることなのだと筆者は思う。